猫の新型コロナウイルス感染の新たな報告

年が明けても相変わらず好転の見えないコロナ禍を脱せませんが、猫に関する感染症のショッキングな研究発表が公表され色々な意味で論議を呼んでいます。

東京大学医科学研究チームによるものですが、新型コロナウイルスに感染後回復したネコに、無症状であるにもかかわらず長期間肺にダメージが残ることが判明したと発表されました。全身を対象にウイルスが効率良く増殖する臓器を調査したということです。

鼻や気管では感染６日目までウイルスの増殖が見られた一方、肺ではウイルスの増殖が少ししか見られず、速やかにウイルスが排除されていることが分かったとしています。

この間ネコは全く無症状だったということですが、肺にはダメージが残っていて感染から４週間たっても慢性化した炎症が見られることも分かったということです。

これらの結果からネコが無症状であっても、新型コロナウイルスによって、知らぬ間に呼吸器に損傷を負っている可能性があることを示しているとしていて、「飼い主はその点を留意し、ネコは感染させないように飼育することが肝要だ」としています。

また、これらの結果から人においても同様に一度ウイルスに感染すると回復後にも、肺で長期的に後遺症が残っている可能性が考えられるとしています。

万一、家族内に感染者が出た場合には、マスクを始め拡散しないための基本的な対処をして愛猫からも距離をとるよう努める必要性を強く訴えています。

2021.1.9